濱田英明写真展「遠い太鼓」
遠い太鼓に誘われて
私は長い旅に出た
古い外套に身を包み
すべてを後に残して (村上春樹「遠い太鼓」より)
日本はもとより海外でも注目度が高く、ファッションや広告など、ますます活躍の場を広げる濱田英明さんが、世界中を旅し、写真におさめたシリーズ「遠い太鼓』をGRAFTOにて10/1より展示いたします。
「僕はつい数年前まで、年齢でいうと35歳まで一度も飛行機に乗ったことがありませんでした。海の向こうどころか日本の本州から出ることも稀だったのです。いいえ、外への憧れがなかったわけではありません。むしろ影響を受けたもののほとんどが海の向こうからやってきていたのです。しかし、人が生まれてからそれだけの年月を、人生の半分を同じ場所で過ごすということは、もう一生海外に行くことはないだろうなどとさえ思わせてしまうものです。ところが、写真を始め、それを仕事にすることで、僕の人生は急転していきます。この3年のあいだ、台湾を皮切りに、リトアニア、シンガポール、マレーシア、インド、エジプト、アメリカ、フランス、ドイツ、ラトビア、そして日本国内のいたるところ・・・ なにかの音に誘われるようにして僕は旅を続けてきました。今となってはかつての自分は何を恐れていたのだろうと、世界は広がりながら同時に身近になっていくのを実感しています。奇しくも同じく30代後半の3年間という、村上氏の体験に重ね合わせるのはあまりにも畏れ多いのですが、僕が彼の地で出会った人々の生きている姿や、もしかすると一生出会うことがなかったかもしれない風景をみなさんにお見せできればと思っています。」
10月1日にはオープニングイベントとして濱田英明さんが来場。「Studio Journal knock」の西山勲さんをゲストに迎えてのトークショーや「WATER WATER CAMEL」の齋藤キャメルさんによる音楽ライブ、立食パーティーも開催します。
「TOTTORI TOTTORU」以来、約1年ぶりとなる濱田さんの写真展。中国地方では唯一となります。ぜひたくさんのご来場をお待ちしています。
濱田英明写真展「遠い太鼓」
会期:2016年10月1日(土)〜10日(月)
9:00〜19:00(日・祝日は18:00)
場所:GRAFTO(山本写真機店内)
遠い太鼓オープニングイベント(濱田英明来場)
日時:2016年10月1日(土)
14:00〜15:00 トークショー(ゲスト:西山勲)
19:00〜20:00 音楽ライブ(ゲスト:齋藤キャメル)
20:00〜21:00 立食パーティー
トークショー
「Studio Journal knock」の西山勲さんをゲストに迎え、旅について、写真についてお話ししていただきます。
定 員:30名
料 金:2,,000円
音楽ライブ&立食パーティー
「WATER WATER CAMEL」の齋藤キャメルさんによる音楽ライブを開催します。終了後にはゲストとフリートークを楽しむ立食パーティーも。
定 員:30名程度
料 金:4,000円
※すべてのイベントは予約制です。メール、お電話にてお申し込みください。
お申し込み・お問い合わせはこちら
山本写真機店
TEL:0836-31-5005
MAIL:contact@yamamotocamera.jp
濱田英明
1977年、兵庫県淡路島生まれ。大阪在住。2012年9月、35歳でデザイナーからフリーのフォトグラファーに転身。2012年12月、写真集『Haru and Mina』を台湾で出版。『KINFOLK』(アメリカ)『FRAME』(オランダ)や『THE BIG ISSUE TAIWAN』(台湾) などの海外雑誌ほか、国内でも雑誌、広告など幅広く活動中。 2014年10月写真集「ハルとミナ」(Libro Arte刊)を出版。 「瀬戸内国際芸術祭 小豆島 醤の郷+坂手港プロジェクト」公式 フォトグラファー。
http://hideakihamada.com